ケミカルヘナとナチュラルヘナ

先日のことです。独り暮らしをしている母とランチにでかけました。食事も終わり、買い物も済ませた後、駐車場に戻りました。冬の空気が乾燥していたこともあり、母は喉が渇いたのでお茶を買ってきて欲しそうでした。すぐに、自販機でお茶を買いに行きました。まずは500円玉を投入。ところがです。どのランプも光らないのです。そして金額をみるとすべて750円もします。

そんな飲み物あるはずがない・・と目を疑いながらよーく見ると、それは飲料の自販機ではなく、液体出汁(だし)が並んでいました。液体だし専門の自動販売機でした。あまりに珍しいのでちょっと購入してみたくなりました。でもその前に・・・いつもの習慣です。どんな原材料で作られているかをついつい確認したくなります。ところが、商品はすべて正面を向いているのでラベルの確認ができません。自販機に額をくっつけて懸命に裏側の原材料をみようとがんばったのですがみえませんでした。

いつものお話ですが、ケミカルってある意味凄い力なんです。出汁(だし)に化学調味料をほんのちょっと入れるだけで昆布やかつおで作るだしより本当に美味しく感じる!?(私はちょっと苦手ですが・・・)「出汁(だし)」ができあがります。「だし」といっても本当の無添加だしは世の中にでている商品のほんの数パーセントなのかも知れません。(ケミカルと無添加の間(ハザマ)の調味料もありますので・・・)

これはヘナにおいても同じことが言えます。ヘナといっても主流は、一般的にはケミカルヘナです。実際こちらの方が圧倒的に売れます。なぜかといえば、一度染めで、ブラウンやブラックなど落ち着いた色に染まるからです。手間がなく染まるし、ヘナだから安心!?という気持ちがそうさせているのかも知れません。(私たちからするとヘナで染まっているわけでは・・)

美容師の立場からすると、ナチュラルヘナについてはお客様に説明が必要になります。きちんととご理解いただかないと後からクレームになってしまうからです。例えば、色を落ち着かせるには一度オレンジを入れてからダークブラウンなどを入れる二度染めが必要なこと。また、ナチュラルヘナは誰がやっても同じ色に仕上がりにはならず、人によって髪質によって色合いが変化すること決してお安くない金額を頂いているのでお客様の要望に応えたいとおもうのも当然です。

その代りに3年・5年・10年後の自分の髪が、「お友達に自慢できる髪になりますよ」と言われても。やはり、今の見た目と手間が優先されてしまうケースが多いようです。残念ながら、このパターンが大きく変わることはないとおもいます。それでもです。

私たちの想いは、ほんの数パーセントの方にナチュラルヘナをお試し頂き、継続頂くことで「お友達に自慢できる髪・・」を手に入れて頂きたいと願わずにはおれません。

そんなことを考えながら、私も今朝、オレンジを入れました。当然生え際に多くある白髪の部分はオレンジです。次に色を落ち着かせようとダークブラウンをしようとしたら・・・4歳の子供が起きてきたので終了。時間切れでした。

オレンジを落ち着かせる二度染めは今晩になりそうです。

メルマガ登録のご案内

ヘナ染め上達のヒントや、メルマガでしかお伝えしていないキャンペーン情報もありますので、是非ご登録ください。購入前のお客様でも登録することは可能です。

ご案内ページへ