ケミカルヘナの髪ダメージ...天ぷらとヘナの共通点《後編》

前回、書かせていただきました。ヘナにも2種類あります。ナチュラルヘナとケミカルヘナのお話の続きです。

これは天ぷらに通じるような気がします。 昨今、天ぷらや揚げ物を自宅でする方が一昔前に比べてずいぶん減ったそうです。
臭いや油汚れが気になるのでお手入れなどの掃除が大変!?だから・・ とおもったのですが、どうやらそうではなく、ただ単純にお総菜屋さんの揚げ物が美味しく感じるからなのです. 揚げ物を一番美味しく感じるポイントは、揚げたての衣をサクッと噛んだ瞬間ですね。
サクッとした食感は、もちろん揚げたてであれば家庭でも同じようにできるのですが、お総菜屋さんで買ったものは、何時間経ったあとでもサクッとして美味しいのです。 先日、母がお総菜屋さんの揚げ物を頂いたあと一言つぶやきました。 「やっぱりプロがつくるのと、家庭でつくるのとでは違うはね・・・」と。でもこれにはカラクリがありました。 実は、サクッとした揚げ物を誰でもつくれる方法があります。
それは・・・揚げる油をショートニングという油を使うだけ。すると、何時間経ってもサクッとした食感がつくれてしまいます。
ファーストフード・お総菜屋さんはもちろんのこと、スタック菓子でも このショートニングが使われています。やはりサクッは魔法の味のようです。ではそんなにいいものならば、家庭でもショートニングを使えばいいのに!?とおもわれるかも知れません。でもこのショートニングには様々な問題があります。

WHO(世界保健機関)も、トランス脂肪酸の摂取を抑えるべきだとして、 1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすることを勧告しているほどです。その理由は、トランス脂肪酸は、心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、 肥満を発症させやすく、アレルギー疾患を増加させているとのことです。(しかしながら、日本ではいまだに食品への表示が義務付けられておりません。)

このようにプロの技!?とおもっていたことが実は裏ワザであるショートニングを使うだけで、家庭では不可能な何時間経ってもサクッとした食感の揚げ物ができるのです。

これと同じことが、ヘナ染めに言えます。 前編でご紹介しましたが、美容室でヘナを使って黒く染めたい場合、ヘナのことに精通している美容室さんであればこのようにご説明します。
「天然100%のヘナは、白髪がオレンジ色に染まります。もしその色が少し明るすぎる・・・とお感じになりましたら その後から、色合いを調整するためにブラックやダークブラウンで色合いを落ち着かせることもできます。もし一度で黒っぽくしたいのであれば、やはりケミカル(化学物質)の入ったヘナであれば一度で染まります。どちらが宜しいですか?」 続けて「髪や頭皮のことを考えるとナチュラル100%のヘナのみを使って白髪染めをお勧めしますが、 一度で黒っぽい髪に染めるにはケミカルヘナ(化学物質入りのヘナ)を使うことになります。」そうしてお客様に判断を委ねることになります。

残念ながらそのような説明をする美容室さんは数えるほどしかありません。その理由は単純にご存じない場合もありますが、むしろ、経営する側からいいますと、ケミカルヘナのみでやりたいのが本音のようです。ケミカルヘナであれば、一度染めで黒っぽく染まりますのでお客様にも満足していただけます。 二度染めになりますと、少なくとも30分施術の時間がかかります。 美容室を経営する側からみますと、通常施術する30分を金額に換算すると3,000円に相当します。(1000円カットが10分でされる理由がココにあります)つまり、3,000円は余計に頂かないと二度染めする分人件費等が余計にかかってしまうということになります。(俗っぽいお話になってしまい申し訳ございません)

以上の理由から美容室でナチュラル100%ヘナが普及することは、難しいのも無理ないのかも知れません。

天ぷら(揚げ物)とヘナ染めの共通することは「さすがにプロの仕事は違う!?」と感じてしまうのですが実はちょっとしたカラクリがあるケースもありますので。もちろん、お客様の髪がキレイになることを求めて日々カットなどの技術に没頭している美容師さんも全国に沢山いらっしゃいます。
そんな美容師さんに出会えると嬉しいですよね。

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